河原山池の池底は、比較的平坦な場所が多いように見える(図3)。フロートが着床した状態でも、大きな凹凸などはほぼ見えず、着床に伴ってフロートの連結部が外れたり、太陽光パネル同士を結ぶ電線が外れたりといったリスクは相対的に少なそうだ。
着床による異常は、いまのところないという。比較的堅牢に設計したことも奏功しているのではないかという。電線の外れなどは、水を再びためてフロートが再浮上する際にも生じやすいので、再浮上後に確認したいとしている。
池底によっては、事前に手を加えて望ましい状態に改良した例もある。施工時に水を抜いて、池底を整えた上、水草の根などを焼き切るといった措置が代表的という。
着床したことによる利点もある。太陽光パネルや電線を点検しやすい点である。赤外線カメラを使ったパネルの点検や、ストリングごとの直流回路の点検の作業効率が高まる。