探訪

ため池で15カ所、取引先にも再エネ電気を供給する二川工業製作所(page 3)

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2021/12/01 01:20
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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18円の水上案件も稼働

 二川工業製作所が開発・運営している太陽光発電所は現在、40カ所・合計出力約44.8MWとなっている(図4)。このうち兵庫県内の水上で15カ所・約26MWと大半を占めている。

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図4●兵庫のため池の案件が大半を占める
図4●兵庫のため池の案件が大半を占める
中は広谷池の特高連系の水上メガソーラー、下は鹿児島県の20kWの風力発電所(出所:二川工業製作所)
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 兵庫県のため池に設置している太陽光発電所は、主に買取価格が32円/kWh(税抜き、以下同じ)となっている。このほか、27円/kWh、24円/kWh、18円/kWhの案件も稼働している。

 今後、12円/kWh以下の買取価格を想定した案件を開発する可能性もある。この単価の場合、開発初期から自社で手掛けない限り実現は難しいのではないかと試算している。

 このほか、九州の地上にも10カ所・約11.5MWある。また、風力発電所も2カ所あり、島根県隠岐郡で1.2MW、鹿児島県肝属郡で20kWをそれぞれ運営している。

 兵庫県内の水上太陽光発電所の発電量は、いずれも好調に推移しているという。相対的に、兵庫県の水上太陽光発電所の方が、九州の地上設置型太陽光発電所よりも発電効率が高いような印象を持っている。

 播磨と呼ばれるこの地域は、日射の状況が太陽光発電に向くのではないかとみている。雲も少ないように感じる日が多い。

 これに、夏の高温期に、池の水面によって太陽光パネルが冷やされる効果も加わる。結晶シリコン型の太陽光パネルが高温期に発電効率が下がってしまう特性を緩和できている印象があるという。

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