探訪

「雲出づる」出雲での日射は? 地元の輪で開発した特高メガソーラー

海の塩で売電用計量器がショート、メガソーラー側の計量値を活用

2022/03/15 22:50
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 島根県出雲市の日本海のほとりに、宍道湖西部浄化センターがある。名称の通り、宍道湖の流域に敷設された下水道の処理施設の1つで、出雲市(旧出雲市、旧平田市、旧湖陵町、旧大社町、旧斐川町)と松江市(旧宍道町)の家庭や工場からの下水を浄化している。島根県が運営している。

 宍道湖西部浄化センターの敷地内には、太陽光パネルの出力が約5.599MW、パワーコンディショナー(PCS)の定格出力が4.410MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「出雲SOLARiE 大社太陽光発電所」がある(図1)。

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図1●宍道湖西部浄化センターにあり、日本海、出雲大社に近い
図1●宍道湖西部浄化センターにあり、日本海、出雲大社に近い
(出所:アイ・ねっと、下は日経BP)
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 浄化センターを運営している島根県が土地を貸し、ケーブルテレビのコンサルティングなどを手がけるアイ・ねっと(島根県松江市)が、メガソーラーを開発・運営している。

 メガソーラーの名称にある通り、出雲大社にも近く、アイ・ねっとは、地域のネットワークを重んじて開発・運営している。古社の門前町で歴史や由緒のある出雲市大社町ならではの逸話もあった。

 アイ・ねっとの石原俊太郎社長が出雲市の教育委員会の委員を務め、その際の縁から、出雲大社の宮司家の1つである北島國造(こくそう)家が、メガソーラーの起工式と竣工式に関わった(図2)。

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図2●出雲大社の宮司家が竣工式などに関わった
図2●出雲大社の宮司家が竣工式などに関わった
北島國造家の國造館で開催された直会の様子で、北島建孝國造が挨拶した(出所:アイ・ねっと)
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 出雲大社の宮司家は、千家國造(せんげこくそう)家と北島國造家の2つある。いずれも天皇家の親戚である。祭事などを行う両家の國造館(こくそうかん)は、出雲大社の両脇に立地している。

 メガソーラーの起工式や竣工式の後の直会(なおらい:神事の終了後に、神前に供えた御饌御酒を戴く行事)は、この國造館の1つである北島國造館にて開催した。

 このメガソーラーが稼働してから、約6年半が経過した(前回の掲載時)。

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