探訪

営農の効率化を支える亘理の復興メガソーラー、雑草対策で「カメムシを防ぐ」

調整池とパネル設置区域を兼ねた排水設計が、豪雨時に奏功

2022/06/08 04:32
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 宮城県南部、亘理町の沿岸部に、連系出力1.455MW、太陽光パネルの出力が2.25MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「亘理・山元第2地区太陽光発電所」がある(図1)。

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図1●「亘理・山元第2地区太陽光発電所」
図1●「亘理・山元第2地区太陽光発電所」
下は、手前が隣の約80MWの「亘理太陽光発電所」で、左中央に「亘理・山元第2地区太陽光発電所」がみえる (出所:上は宮城県、下は山佐)
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 2017年3月に稼働してから5年が経過した。現在は、隣に山佐(岡山県新見市)による太陽光パネル出力約80MWの「亘理太陽光発電所」も稼働している(関連コラム)。

 海岸から近く、東日本大震災の津波で被災した地域の土地を活用した。以前は、コメやイチゴなど、さまざまな農作物の栽培が盛んな地域だった。

 被災後、住宅は内陸に移転し、空いた土地は亘理町が買い取った。「居住に適当でないと認められる区域」となったためで、こうした住宅の移転は防災集団移転事業と呼ばれる。宮城県では、津波で被災した沿岸部の幅広い地域で実施された。

 住宅があった土地は点在していた。これらを換地してまとまった規模の土地に集約して、復興に寄与する用途に活用した。例えば、防潮堤に隣接する防災緑地や県道の拡張などに使われた。

 メガソーラーとなった用地もこうした土地の1つである。宮城県が亘理町から無償で借りて活用した。隣には津波が押し寄せた際、緊急時の一時避難所となる高台が設けられた(図2)。

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図2●緊急時の一時避難所となる高台
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図2●緊急時の一時避難所となる高台
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図2●緊急時の一時避難所となる高台
(出所:日経BP、右下は宮城県)

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