トラブル

飯舘村のメガソーラーに直撃雷!? 接続箱2つで火災(page 3)

2019/08/15 18:38
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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パネルのケーブルをすべて外す

 そこで、村では、2回目の火災を受け、落雷によって不具合の起きている箇所が、かなり広範に及ぶ可能性が出てきたこと。加えて、ストリング回路がつながっていると、パネルが発電して通電してしまうことから、すべての接続箱のブレーカーを落とした上で、太陽光パネルとパネルをつなぐケーブルのコネクタを外して、接続部を被覆する処置をした(図4)。

図4●2度の火災後、すべてのパネル・ケーブルの接続部を外した
(出所:日経BP)
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 村では、今回の2つの接続箱からの火災と、太陽光パネルの焼損に関して、専門家による詳しい現場検証と分析を待たないと、その原因に関して断定的なことは言えないとしている。ただ、前夜の落雷による一部の設備への被雷が、火災に至る不具合の引き金になったことは、ほぼ間違いないと見ている。

 雷による電気機器への被害は、「直撃雷」と「誘導雷」がある。「直撃雷」は、その名の通り、建物や機器、送電ケーブルなどに、直接、雷が落ちることを指す。また、「誘導雷」は、設備の近くに雷が落ちた際の電磁界によって起きる。落雷による電気エネルギーが空間を伝搬し、送電線や通信線などに雷サージ(雷の影響により、瞬間的に発生する過電圧や過電流)が浸入し、電気機器に定格を大きく超える電圧がかかり、損傷する。

 野立ての太陽光発電所の場合、風力発電設備に比べ、それほど高くないため、相対的に「直撃雷」は少ない。だが、メガソーラーのように、敷地が広く、周辺に高い建物や樹木がない場合、パネルに直撃雷を受けることもある。

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