トラブル

ネズミが配管のパテを食い破り、接続箱に頻繁に“出入り”(page 2)

エネテク 第32回

2019/09/19 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 この2台の接続箱への太陽光発電電力の送電や、接続箱からパワーコンディショナー(PCS)への送電には、異常が見られなかった。発電量の低下などは、生じていなかった。

 ただし、この2台の接続箱内の電線には、小動物にかじられて損傷している箇所があった。樹脂の被覆が食い破られ、銅線が露出していた(図2)。

図2●齧られて銅線が露出したP極とN極の電線
(出所:エネテク)
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 それも、それぞれP極とN極に入力する電線が隣り合い、銅線がむき出しになっていた。何らかの影響で、この両極に入力する電線の銅線が接触した場合、短絡する可能性が高い。

 その状態で、太陽光発電電力の送電が続けば、発火して火事に至る恐れさえある。とても危険な状態だった。

 エネテクによると、2台の接続箱の中に入り込み、電線をかじって銅線をむき出しにしたのは、ネズミの仕業ではないかと推測している(図3)。

図3●今回とは異なる太陽光発電所において、ネズミが接続箱内の端子間に入ってPN両極に触れて短絡して死んでいた例
(出所:エネテク)
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 実際に現場でネズミを見たわけではないが、尿の臭いが残っており、接続箱の中が通常の太陽光発電所よりも、ほのかに暖かいなどの状況から、頻繁に筐体の中に“出入り”し、生息域にしている様子もうかがえるという。

 ネズミの侵入口は、電線の出入口の穴をふさいでいる樹脂製のパテに開いた穴とみられる。この穴は、ネズミがパテを食い破ったことで開いたようだ。

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