小動物や昆虫が、パテを食べてしまう例は、他の太陽光発電所でも報告されている。この発電所でも、同じように食い破られて穴が開いたようだ。
しかし、この発電所の場合、接続箱の外側に、パテは露出していない。電線の出入口の穴は、筒状の樹脂製配管でしっかりと覆われている。
このため、ネズミは、この配管の中に、どこかから入り込んで、配管内を走って接続箱の電線の出入口に辿り着き、ここで配管の中からパテを食い破ったとみられる。
そうなると、ネズミはどこから樹脂製配管の中に入り込んだのだろうか。エネテクの点検担当者は、発電所の敷地内で配管が敷設されている場所を、くまなく調べてみた。
すると、接続箱からPCSに送電する経路に使われているラックの端部に、隙間が空いていることを見つけた(図4)。この隙間から、ネズミが入り込んだようだ。