トラブル

太陽光パネルの焦げ、原因は「影と製造不良」(page 2)

エネテク 第33回

2019/10/03 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 2カ所とも、屋根上において、影のかかる場所に設置されている太陽光パネルだった。

 1つは、屋外側の壁面に取り付けられた階段の近くにあり、この階段の屋根上に抜けた場所の影がかかっている。もう1つは、壁面から屋根上にかけて取り付けられた看板によって、太陽光パネルに影がかかっている。

 どちらの屋根上でも、焦げていた太陽光パネルには、いつでも同じように影がかかっていたわけではない。日射の状況などによって、影がかかるときもあれば、かかっていない時もある。

 また、日射条件が良く、影がかかりやすい日でも、上空における太陽との位置関係は時間によって変わる。このため、太陽光パネル内で影がかかっている場所も、刻々と変わってくる。

 焦げが見つかった太陽光パネルにおいて、過熱して焦げているのは、いずれもセル(発電素子)の単位だった(図2)。焦げているのは、セルの範囲に限られていた。焦げたセルでは、表面の至るところに焦げや剥離が生じている。その裏面も焦げている。

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図2●セルの単位で過熱
(出所:エネテク)
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 エネテクによると、いずれも単に影による影響だけでなく、太陽光パネルの製造時の不良に、影による部分的な発電量の低下による悪影響が重なって、セル内で過熱が生じ、焦げにつながったと予測している。

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