トラブル

今夏、台風による太陽光被害、山間サイトでパネル飛散も(前半)(page 3)

伊豆半島で複数サイトが損壊、アレイが反転も

2019/11/21 05:00
金子憲治、加藤伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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残置森林で風が弱まる?

 台風による強風が、山の南側から北東側に回るように吹き抜けたときに、太陽光パネルの裏面からかかる強風による荷重に、架台とパネルの接続部が耐えきれなくなり、架台から太陽光パネルが吹き飛んだと推察できる被害がほとんどだったとみられる。架台が曲がっている状態の場所も、数カ所見かけた(図5)(図6)。

図5●台風の強風で架台からパネルが外れて飛散した
(出所:日経BP)
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図6●部分的に架台の部材が曲がっている箇所もある
(出所:日経BP)
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 発電設備の配置やフェンスの状況から、高圧配電線に連系している3カ所の発電所が隣接しているとみられる。山の南側、さらに東側に近いほど、大きな被害が生じていた。

 強風によって、太陽光パネルが架台から外れ、吹き飛ぶような被害が生じたのは、残地森林の確保の仕方が大きく影響したように見える。

 山の南側にある、最も被害が大きかった発電所は、敷地の外のさらに南側の隣接地の木が、数十mにわたって、ほぼすべて伐採されている。東隣にある、山を登っていく斜面も同じように、十m以上にわたって木がほぼすべて伐採されている。そして、苗木が植えられている。

 この伐採は、南側と東側に近い場所にある太陽光パネルに、影を生じないようにする目的とみられる。影を生じる大きな木を伐採したり、その代わりに、苗木を植えて森林であることを維持する手法は、国内の山林で開発されているメガソーラーでは多く見られる手法である。

 しかし、強風が吹いた場合、ここには遮るものがないので、発電設備にその荷重がかかることになる。

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