飛散パネルは敷地内に保管
架台から外れて吹き飛んだ太陽光パネルは、撮影時には、すべて敷地内にとどまっていた。フェンスわきに個別に置かれていたり、中には、まとめて積み重ねられている場所もあった(図7)(図8)。
フェンスは南部や東部で少し曲がっているものの、関係者以外が容易に入り込めるような、倒壊した状態にはなっていないので、敷地内に積み重ねておくことは、被災した太陽光パネルの管理として、比較的、良好といえるだろう。
これまでの国内各地の被災発電所の例を見る限り、他者が容易に触れるような状態だったり、放置されたままで、管理しているとはいい難い状態のケースも多く、こうした例と比べると、発電事業者やO&M(運用・保守)担当者が早期に対応したことがわかる。
現地には、メガソーラーを紹介する看板が立てられている。この看板によると、敷地面積は約13万m2、このうち太陽光発電設備の設置面積は約8万8000m2で、土地は河津町の所有地と、天川植林組合の所有地からなる。
メガソーラーの合計出力は約6MW、太陽光パネルの設置枚数は2万6880枚、年間予想発電量は一般家庭約2000世帯分の消費電力に相当する、約720万kWhと記されている。