トラブル

被雷で出火した飯舘村のメガソーラー、パネル370枚を交換して復旧

2020/01/10 11:50
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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完全復旧まで約半年

 2019年8月8日、福島県飯舘村に稼働中の1.5MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)が落雷によって損傷し、2つの接続箱から火災が発生し、消防車が駆けつけて消し止めるという事故があった(関連記事)。

被災後、稼働を停止して、不具合の見つかったパネルと接続箱を交換し、12月20日にようやく復旧した。落雷後、実に半年間も稼働できなかった(図1)。

図1●被雷によって火災のあった接続箱。復旧前の様子
(出所:日経BP)
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 事故のあったメガソーラーは「深谷地区復興拠点エリア太陽光発電所」。飯舘村と東芝など民間企業による共同出資で建設した。東芝が設計・施工を担い、約2.7haの四角い敷地に6930枚もの太陽光パネルを、横置きに縦3段(枚)のアレイ(パネルの設置単位)構成で、南北方向に45アレイ、整然と並んでいる。

 事故の後、消防と東芝が現場を調査した結果、最終的に不具合の見つかった太陽光パネルは370枚に上った。火の出た接続箱2つとこれらのパネルを新品に交換。12月17日にパワーコンディショナー(PCS)を試験的に稼働させ、12月20日に完全復旧となった。

 復旧までに半年近くも要したのは、設置されていた6930枚の全パネルを1枚1枚、電気的な検査を行い、電流・電圧値などを測定したことや、火災保険の申請に必要な対応などに予想以上に時間がかかったからという。

 加えて、全パネルを検査して交換が済み、完全復旧を前にした最終的な検査を行っているなかで、さらに4枚の不具合が見つかり、追加で交換したという。370枚という交換枚数はこれを含めたもので、当初の全数検査で判明していた不具合パネルは366枚だった。

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