トラブル

屋根上太陽光で断線、ストリングごと発電が停止、原因は不適切な施工(page 2)

エネテク 第43回

2020/02/27 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 接続箱に送電されていない2本のストリングでは、回路内に断線している場所があった。いずれも、同じような場所だった。太陽光パネル同士を接続している部分ではなく、太陽光パネルと接続箱を結んでいる電線だった。パネルを直列と並列に接続し、最後に接続箱とつなぐストリング回路の端部となる。

 ここでは、太陽光パネル側は、通常はパネルに取り付けられたコネクターを使って接続される。一方の接続箱側は、施工会社が用意した接続方法が使われる。

 一般的には、太陽光パネル側と同じ規格品のコネクターを用意し、接続する。これならば、規格品同士の接続となり、接続は簡単で、正確に作業すれば問題はほぼ起きない。

 今回の発電所では、こうした規格品のコネクター同士の接続ではなかった。

 規格品のコネクターを備えた電線を使っていながら、それを使わずに、電線を切断し、その部分同士を接触させた状態で圧着させる方法で接続していた。この施工が不適切だったために、断線していた(図2)。

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図2●断線などが生じていた
図2●断線などが生じていた
(出所:エネテク)
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 4つの直列回路を並列に接続して、接続箱に送電する際、四つ又の集電ケーブルが使われていた。4つの直列回路と接続する場所には、それぞれ規格品のコネクターを備えている。

 このコネクターを使って、太陽光パネル側のコネクターと接続すれば、簡単で安定した接続が実現できるのに、なぜかコネクターを使わずに、接続する両方の電線を切り、その部分の芯線同士を接触させた状態で圧着する方法で接続していた。

 この圧着の施工品質が悪く、電線の被覆のめくれやひび割れ、芯線の露出が見られ、断線まで生じている状態だった。

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