トラブル

「保証なし」太陽光パネルに、全面を覆いつくすホットスポット(page 3)

エネテク 第45回

2020/03/26 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 今回の発電所ではたまたま、枯葉などが焦げの近くにある状態ではなかったものの、エネテクが点検を担当した他の太陽光発電所では、太陽光パネルの裏面に枯草や枯枝が触れるまでに伸びていた例もある(図3)。こうした発電所でセルの焦げが生じた場合、裏面を覆っている枯草や枯枝が発火する原因となりかねない。

図3●枯枝が近ければ発火する可能性も
(出所:エネテク)
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 こうした太陽光パネルの異常は、施工時のミスで不要な荷重がかかって生じることもあるが、今回の発電所の場合は、調達時点ですでに生じていた可能性もある。今となっては、真相はわからない。

 そのようなことも含めて、太陽光パネルメーカーによる保証のない製品である。仮に製品の不良によるものだったとしても、パネルメーカーによる保証はないので、発電事業者が交換を望む場合には、自らの負担で交換することになる。

 初期コストを優先するあまり、発電の異常だけでなく、火災のリスクまで生じている例といえる。長期的な安全性と信頼性の重要性を改めて認識してほしいとしている。

【エネテクによるトラブル・シューティング】
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