トラブル

千葉・水上メガソーラー火災、再建案の詳細公表、アンカー本数2倍に

2020/04/03 17:00
金子 憲治=日経BP総合研究所 クリーンテックラボ
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高出力パネルで枚数減らす

 経済産業省は4月1日、新エネルギー発電設備事故対応・構造強度ワーキンググループ(WG)の会合を開き、台風15号で破損事故を起こした「千葉・山倉水上メガソーラー発電所」に関し、発電事業者の京セラTCLソーラーから事故原因の分析結果と再建案などに関して報告を受けた。同社からの報告は今回で4回目(関連記事)。

 同社は、前回までの報告で、損壊した主要因を「強風によるアイランド(太陽光パネルの島)の揺動により、南側中央部に応力が集中したこと」とし、再発防止のため、再建に当たっては、1つの大きなアイランドにしていた従来の設計を変更し、複数の矩形(四角形状)のアイランドに分散してパネルを設置する方針を示していた。

 4月1日に公表した再建案では、従来1つだったアイランドを6つの小さな矩形アイランドに分割するとともに、太陽光パネルに高出力モデルを採用することで、13.7MWのパネル合計出力を維持しつつ、合計設置面積を約1割小さくした。一方で、湖底とつなぐアンカー本数を2倍に増やすことで従来に比べて安全性を向上させた。

 「千葉・山倉水上メガソーラー発電所」は千葉県市原市のため池「山倉ダム」で2018年3月に運転を開始した。太陽光パネルの出力は約13.7MWに達し、水上設置型の太陽光発電所では国内最大規模。台風15号が千葉県を通過した2019年9月9日午後、火災が発生した。台風の強風で、フロート架台が押し流されつつ、1つだったアイランドが3つに分断され、複数個所から発火し、炎と煙が立ち上った(図1)。

図1●強風で流されて3つ分裂し、火災が発生した
(出所:日経BP)
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