トラブル

「インフラ投資法人」「特定卸供給」のメガソーラーで盗難、発電量ゼロの影響は?(page 2)

みんな電力の再エネ100%電気で、リコーの御殿場事業所が活用

2020/06/18 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 タカラレーベンが開発した太陽光発電所の一つで、固定価格買取制度(FIT)に基づく売電単価(税抜き)は36円/kWhで、2015年3月30日に商業運転を開始し、中部電力に売電している。

 現在は、インフラ投資法人に組み込まれている。タカラレーベン・インフラ投資法人がメガソーラーの資産を所有し、その資産運用をタカラアセットマネジメントが担当している。オペレーター(運営者)であるタカラレーベンは、タカラアセットマネジメントから発電設備を借りて売電している、という仕組みとなっている。

 東京証券取引所のインフラファンド市場では、このように資産の所有と運営を分ける仕組みが求められている。

 タカラレーベン・インフラ投資法人、タカラアセットマネジメントの両者は、盗難に遭った事実や、復旧の見通しなどを、その都度、発表してきた。こうした情報公開は、投資家から広く資金を集める上場ファンドでは重要になる。

 まず3月5日に、電線が盗まれて売電が停止していることを発表した。被害を確認したのは、この2日前の3月3日としている。

 その後、5月12日には、復旧工事について発表した。7月上旬に工事が終わる予定としている。この工事の完了とは、再連系前の点検を含む。中部電力の対応次第で、この翌日にも売電を再開できることになる。

 復旧工事では、新型コロナウィルスの感染拡大の影響を受けている。電線をはじめとする部材の納入に、通常時より長い時間を要しているという。

 現時点では、被害額や発電停止による収入の逸失額の試算などは公表していない。工事が終わって復旧に要した総費用、適用できた保険の総額などが確定し、投資家に対して影響が生じない範囲に収まるのか、影響が及ぶのかも含めて把握できた段階で、公表するとしている。

 盗難の再発防止策も検討しており、これも確定次第公表する。

 タカラアセットマネジメントによると、発電所内の主要な電線が軒並み盗まれたという。現地の状況からも、接続箱とパワーコンディショナー(PCS)を結んでいる電線が盗まれたことがわかる(図3)。

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図3●接続箱とPCSを結ぶ電線が切られていた
(出所:日経BP)
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