トラブル

防草シートの下は「落とし穴」、浸食と沈下で基礎は「宙ぶらりん」(page 2)

エネテク 第52回

2020/08/20 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 この発電所は、ほかにも「コネクターの焼損」「ヒューズ切れで送電が止まっている回路」「日射計の断線」など、さまざまなトラブルが生じていた。

 太陽光パネル同士を結ぶコネクターが焼損していたのは(図2)、施工の作業の不良によるとみられる。コネクター同士をつなぐときに、不適切な圧着がなされたような跡が見られた。

図2●焼損していたコネクター
(出所:エネテク)

 ヒューズ切れは、パワーコンディショナー(PCS)内で生じていた(図3)。この発電所の出力は1MWで、国内メーカー製の定格容量25kW機を採用している。国内メーカーの集中型の機種の場合、ヒューズの位置や状態は点検しやすいように配慮されていることが多い。

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図3●ヒューズの場所(上)、切れていたヒューズ(下左)、正常なヒューズ(下右)
(出所:エネテク)

 しかし、今回の場合、国内メーカー製でも小型機で、ヒューズが黒いカバーで覆われていて、その配置を知っている点検従事者でないと、速やかな交換が難しいのではないかという。

 日射計の断線も、多くの太陽光発電所でみられる(図4)。カラスや小動物が、日射計の配線を噛み切ってしまう。

図4●日射計の配線が噛み切られていた
下は、他の発電所での例(出所:エネテク)

 これも、水みちによる土の浸食と同じように、追加の対策を施さないと再発する恐れがあるトラブルである。

【エネテクによるトラブル・シューティング】
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