トラブル

あわや接続箱が発火! 「ゆるみ」が引き起こす過熱(page 3)

エネテク 第54回

2020/09/17 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 その後の対応として、炭化していた場所を中心に清掃し、緩んでいた場所すべてを増し締めした。この結果、ほとんどの場所で過熱の度合いが低下した(図3)。

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図3●焦げたり炭化していた場所を補修し、ビスやボルトを締め直した
(出所:エネテク)

 しかし、ブレーカーの周辺で過熱したままの回路もあった。こうしたブレーカーは交換した。これによって正常に復旧できた。

 エネテクでは、ビスやボルトのゆるみは、メーカーによる製造時に原因があるのではないかとみている。この不良は、EPC(設計・調達・施工)サービスなどが、受入検査を適切に実施していれば見抜くことができたはずだという。

 また、ブレーカーが高額で、かつ複数個のセット販売しかしていない機種のため、復旧に要するコストが高くなったという。

 ただし、製造不良だけが原因ではないという。この太陽光発電所の立地条件によって、ゆるみの度合いが増していったと推測している。

 普段から強い風が吹いている海に近い。さらに、幹線道路に面し、トラックなどの大型車が頻繁に走行していて、慢性的に振動が伝わる状況である。このため、架台に固定された接続箱は、日常的に振動している。この影響で、ゆるみの度合いが増したとみている。

 エネテクでは今回、ビスやボルトを適切に締め直した。しかし、発電所の強風と振動の状況をみていると、また同じように緩んでくると危惧している。

 現在の契約では年に1回、同じ点検を繰り返すが、このビスやボルトについては、1年に1回の点検と補修では間に合わず、1年後にはまた同じように過熱している恐れがあるという。

 他の太陽光発電所において、接続箱の似たような状況による過熱から、売電を開始してすぐに接続箱が燃えた例もあるという。接続箱の選定の重要性や、環境に合わせたメンテナンスの重要性を改めて認識してほしいとしている。

【エネテクによるトラブル・シューティング】
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