トラブル

焦げて、大きく裂けた太陽光パネル、原因は「導通不良」と「影」(page 2)

エネテク 第55回

2020/10/01 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 原因は、石や屋根材などの異物が外部から飛んできてぶつかったのではない。太陽光パネルの製造時の不良や経年劣化に加えて、太陽光発電所に設置後の影の影響が重なって生じたとみられる。

 この太陽光発電所では、数枚のパネルがこのような状態になっていた。

 裂ける状態にまでは至っていなくても、焦げている状態のパネルもあった(図2)。同じような原因で生じ、焦げがより進行したことにより、大きく裂けてしまったとみられる。

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図2●裂けてはいないものの、焦げていた太陽光パネル
(出所:エネテク)
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 焦げているのは、太陽電池セル(発電素子)を結ぶ配線であるインターコネクタの周囲だった。

 焦げたり、大きく裂けたりした太陽光パネルには、ある傾向があった。

 この太陽光発電所内には、連系用の電柱による影がかかる場所がある。このほか、隣接地の工場にある電柱の影がかかる場所がある。

 上空での太陽の高さや位置は季節や時刻によって変わるので、影のかかり方も刻々と変わる。

 焦げたり、裂けたりした太陽光パネルはいずれも、こうした電柱による影がかかる場所に設置されていたものだった。

 このため、エネテクでは、電柱による影が要因の一つではないかと推測した。

 ただし、同じように影がかかっても、こうした損傷のない太陽光パネルもあった。他の発電所でも、影がかかる場合は多いものの、このような状態に至った例は珍しい。こうした違いにも理由がありそうだと考えた。

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