トラブル

焦げて、大きく裂けた太陽光パネル、原因は「導通不良」と「影」(page 3)

エネテク 第55回

2020/10/01 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 この発電所内で、派手に裂けたり焦げたりしていない太陽光パネルも含めて詳細に調べてみた。

 すると、やはりインターコネクタに沿うように焦げている場所がいくつか見つかった(図3)。

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図3●インターコネクタ周辺が焦げていることがわかる
(出所:エネテク)
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 エネテクが推測したのは、影になるパネルのなかでも、元々インターコネクタの導通不良があった場所で、焼損が起きたのではないかということだった。

 影がかかっている時間帯に、1つのセル内の影のかかり具合によって、影がかかっていない場所のインターコネクタに電流が集中する場合がある。これによって過熱する。

 この時に、電流が集中したインターコネクタが正常な状態でも過熱しやすいが、インターコネクタの導通に不良があると、その部分が抵抗となり、さらに過熱しやすい。

 こうした理由でインターコネクタが過熱して焦げて焼損し、さらにはカバーガラスを割って引き裂くまでに至ったのではないかとしている。

 太陽光パネルにかかる影というと、発電量の減少にばかり目が向きがちだが、このようにパネルの状態によっては、焼損して大きく裂けてしまい、その先には、火災や感電といった2次災害を招く恐れがある。

 安全性の面からも、影の状態とともに、影がかかる太陽光パネルの状態にも、注意を払って欲しいと強調している。

【エネテクによるトラブル・シューティング】
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