トラブル

野焼きのような白煙、原因は台風で引っ張られた電線のアーク(page 2)

エネテク 第59回

2020/11/26 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 現地に到着すると、この太陽光発電所の全体が白い煙に覆われていた。まるで田畑で野焼きをしているようだったという。

 白煙は、杭基礎の足元付近の多くの場所から立ち上っていた(図2)。

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図2●地中埋設の出口付近から噴き出している様子がわかる
図2●地中埋設の出口付近から噴き出している様子がわかる
(出所:エネテク)
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 電線を地中埋設している場所で、電線を束ねて収納して保護するための配管の、地上に突き出している部分付近から白煙が噴き出していた。

 地中に埋設した配管の中が燃えていたようだ。

 調べてみると、直流の電線に強風で過剰な引っ張り荷重がかかり、接続箱の端子から抜けてしまったり、抜けかかったりしていることがわかった。

 この「抜けたり、抜けかかったり」した時に、電線にアーク(火花)が生じたようだ。

 アークが電線を伝わって発火し、地中埋設している場所まで延焼していったと推測している。これによって、配管の地上の出口から白煙が立ち上っていた。

 この状況の段階で、現地に駆け付けて対応できたことは、不幸中の幸いだった。

 これだけの白煙が噴出している状況を考えると、その後、より大規模な火災にまで拡大する恐れもあったといえる。

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