トラブル

「サル」に襲われストリング停止、分散型パワコンから電線を引き抜く

エナジー・ソリューションズ 第4回

2021/01/07 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 今回のシリーズでは、エナジー・ソリューションズ(東京都千代田区)が、ドローン(無人小型飛行体)による空撮を応用した太陽光パネルの点検サービスを担う中で対応してきたトラブル事例を取り上げる。同社は2010年に設立されたベンチャーで、IT関連のシステム開発やサービスを得意とする。ドローンによるパネル点検サービスでは、異常箇所の特定だけでなく、状況や原因、その異常の深刻度の分析、対応に向けた助言まで迅速に提供する点に強みがある。

 エナジー・ソリューションズによるドローン点検サービスは、人間の健康診断でいうCTスキャンに該当するような精密な診断ではなく、緊急度の高いトラブルを素早く見つけ、対応の選択肢まで提案することに主眼を置いている。

 比較的、高解像度の静止画などを使う手法は、作業にある程度の時間を要するため、トラブル箇所の素早い特定という目的には向かない。同社では、動画で熱分布画像を撮影して分析することで短時間での不具合箇所の特定・分析を可能にしている。ソフトウェアの工夫によって、分析時間を約2MWあたり約3分間などと短縮している。

 こうしたスピーディーな対応が評価され、123カ所・合計出力1.5GWに対してサービス実績があり、繰り返し受託している発電所もあることから、回数としては165回に達するという。

 第4回では、予期しない理由でパワーコンディショナー(PCS)への送電が止まっていた例を取り上げる。

 この太陽光発電所では、商業運転を開始する前の使用前自主検査を実施した後に、ドローン点検を実施した。使用前自主検査は、竣工前検査などとも呼ばれる。

 使用前自主検査では、異常が見つからなかったといっても、念のため別の手法でも状況を確認しておきたいという要望だった。

 そこで、ドローンで空撮して点検した結果、カバーガラスの割れた太陽光パネルのほか、いわゆる分散型と呼ばれる小容量のPCSの入力端子に差し込まれているはずの電線が外れている箇所が3カ所で見つかった。

 ガラスの割れとともに、いずれも使用前自主検査でしっかりと確認ずみで、異常がなかった場所だった。

 その後のわずかな期間に、何らかの原因で外れたと考えられた。

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