トラブル

サルの群れが住みつきフン害も、関西の屋根上太陽光(page 3)

エネテク 第62回

2021/03/04 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 点検中、逃げて姿が見えなくなっていたサルの群れだが、ひそかに屋根上に残っていたサルもいた。

 敷き詰めている太陽光パネルの端から、パネルの下をのぞいてみると、パネル下と折半屋根の間に、サルが隠れていた。

 折半屋根とパネルの間に隠れていたサルも、点検担当者がパネル下をのぞきはじめたことに気づくと、慌てて逃げていった。

 パネル下などにも、サルが活動していたことで、食い散らかされた果物などとともに、フンが多く散乱していた(図4)。

図4●フンなどが多く残り、群れが住み着いているようだという
(出所:エネテク)
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 現地の状況から、このサルの群れは、屋根上の太陽光発電所に住みついている可能性があった。とくに、太陽光パネルと折半屋根とのすき間が、お気に入りの場所となっているようだった。

 エネテクによる太陽光発電設備の年次点検では、発電設備そのものの大きな異常は生じていなかった。

 しかし、サルの群れが日々の活動で残していた食べ物のゴミやフンが多く、この除去のための清掃の手間を要した。

 「太陽光発電設備の点検作業というよりも、サル園で清掃作業を行ったような印象が残るほどの状態だった」という。

 この時に、できる範囲で清掃したものの、点検担当者が作業を終えて帰った後は、またサルの群れが戻ってきて、住みつく日々となることが予想される。

 そこで、発電事業者に何らかの対策を講じることを助言し、発電事業者は有刺鉄線の敷設などを検討しはじめた。しかし、効果の有効性などがわからず、現状では具体的な対策は追加されていない。

 発電設備に大きな損壊などが生じていないのは幸いだが、悩ましい状況という。

【エネテクによるトラブル・シューティング】
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