トラブル

豪雪で下段のパネルが落ち、強風で上段も吹き飛んだ、東北の低圧太陽光

エネテク 第67回

2021/05/20 06:30
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 このシリーズでは、エネテク(愛知県小牧市)が、太陽光発電所の点検やO&M(運用・保守)サービスを担う中で対応してきたトラブル事例を取り上げている。同社は、2007年に創業した電気設備工事会社で、太陽光発電の施工も多く手掛けてきた。O&Mサービスでは、点検時に原因分析だけでなく、状況によっては、その場で不具合の原因を解消するといったワンストップの対応が特徴となっている。

 2020~21年にかけての冬は、東北地方で豪雪に見舞われる地域が多かった。ある程度の積雪には備えている設計の太陽光発電設備であっても、想定を大きく超えるような積雪が度重なることで損壊した例が広く生じている。また、北海道や北陸のいわゆる豪雪地域に立地する太陽光発電所に比べると、積雪への備えが十分ではない場合もあり、こうした発電所の中には壊滅的な被害を受けた例もある(関連コラム1同コラム2)。

 このような中、エネテクは4月、東北地方にある複数の太陽光発電所における、雪害による太陽光パネルの損壊状況の調査を担当した。いずれも豪雪によってアレイ(太陽光パネルを架台に固定する単位)が大きく損壊した発電所で、低圧配電線に連系している発電所だった(前回の掲載コラム)。

 エネテクに調査を依頼したのは、日本太陽光発電検査技術協会(京都市中京区)である。名称の通り、太陽光発電設備の点検技術の確立や向上、技術者の育成などを目的とする団体で、関連企業が多く入会している。

 同協会の代表理事を、東北に本拠を置くアイシック(仙台市泉区)の斉藤昭雄代表取締役が務めていることから、東北の豪雪被害の状況に通じており、協会の理事でもあるエネテクに調査を依頼した。

 今回、取り上げる低圧太陽光発電所は、架台構造のうち、太陽光パネルが固定された梁の部材ごと、上段、下段にわかれてパネルが地面に落下していた(図1)。

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図1●梁材に固定されたまま太陽光パネルが落下
(出所:下はエネテク、そのほかは日経BP)
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 アレイは縦置・2段で構成されている。

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