トラブル

「すべてのパネルを交換したい」、ずさんな工事の低圧太陽光(page 2)

エネテク 第69回

2021/06/17 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 杭基礎と架台の支柱を固定するネジに、かなり長いものを使って、架台を浮かせて高さを確保している場所もある(図2)。杭基礎の打ち込み過ぎか、その後の沈下か、このように長いネジで架台の支柱を浮かせる理由は不明だが、この状況は倒壊を招く危険性がある。

図2●長いネジを使い、架台の支柱を浮かせて杭基礎に固定していた
(出所:エネテク)
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 点検をはじめると、すぐに発電していないストリング(太陽光パネルを接続した単位)が見つかった。

 この回路を調べると、溶けているコネクターが見つかった(図3)。圧着や接続の不良によって高抵抗化して発熱し、溶損し、断線したことが推測できた。

図3●溶けていたコネクター
(出所:エネテク)
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 幸いなことに、この場所は、ストリングの末端で生じていたため、復旧は比較的容易だった。

 このコネクターを含むパネルを切り離し、コネクターには絶縁処理を行うとともに、直列接続の枚数を6枚から残りの5枚に変えて、正常な5枚の太陽光パネルの発電電力は送電できるよう応急処置を施して復帰した。

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