トラブル

「出力制御用の遠隔制御システムを入れたら、パワコン停止が頻発」、原因はアリ!(page 2)

エネテク 第70回

2021/07/01 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 遠隔監視・制御システムの通信に関する異常は、比較的多く生じるトラブルの代表例でもある。1回、復旧させる対応を実施したからといって、原因までは特定できないことも多いのが実態ではないかという。

 特に、通信側に原因の多くがある場合、原因を特定することは難しい。その時の電波の状況や、近隣の系統が停電していたといった理由でも停止することがあり、時間が経過すると自然に復旧していることもある。

 現実の対応として、その発電所の特性を見極めて復旧させていくことしか対処方法がないようだ。

 今回の場合、現地で作業した担当者は、復旧する過程で、何か違和感のようなものがあったという。しかし、目の前の作業としては、PCSをリセットすることですぐに復旧でき、目視点検や電圧などの測定でも異常が見つからなかったことから、今後、様子を見ることになった。

 発電事業者に状況と対応を報告した際、これまでに同じような稼働停止があったかどうかを確認すると、過去にも同じように通信の異常が理由でPCSがすべて停止したことが複数回発生していた。

 こうした時に、当時の保守サービス会社からは、「原因は、電波の送受信の状況が悪いこと」と説明されていた。

 こうしたやり取りが繰り返されていたということは、今後も同じようにPCSがすべて止まることが起こりうる。

 そして、約1カ月後、予想していた通りにエネテクの遠隔監視センターに同じエラーの通報が届いた。再び現地に向かった。現地でPCSを確認しても、前回と同じエラーが生じていた。

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