PCSの隣にある、遠隔監視・制御システムの筐体の扉を開けた(図1)。すると、筐体の中で、何か黒いものが動いていた。アリだった。卵まであった。
アリは、筐体の下部にある電線の入出力口を塞いでいる樹脂のパテを食い破って、遠隔監視・制御システムの筐体内に侵入していた。居心地がよいのか、産卵までして巣として生息していた。
第28回の「アリが電線を食いちぎり、メガソーラーが稼働停止!」で紹介したとおり、アリは顎が強靭で電線くらい、簡単に食いちぎるのだ。
応急措置として、アリを除去し、さらに、遠隔監視・制御システムの筐体にある、電線の入出力口を塞ぐためのパテを補修した。さらに、筐体内に、アリの駆除剤(アリの巣コロリ)を追加した(図2)。
この後、同じような通信の異常によるPCSの稼働停止は生じていない。
【エネテクによるトラブル・シューティング】
「フタをケチったラック」、電線の損傷や火災、除草時に事故も
電線をまとめて敷設する時に使われる「ケーブルラック」を、適切でない使い方をしていた。電線が損傷して発火や火災に至ったり、
2020/3/11