トラブル

発見例が増えてきた、「雨が降ると漏電する」太陽光パネル(page 2)

エネテク 第73回

2021/08/19 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 この太陽光発電所において、雨天の日の午前、PCSの発電がとまり、雨がやんだ昼ころになってようやく起動し、発電が始まるという現象がおきた。

 雨が止んだ後にPCSが起動していたことから、それまでの時間帯は、雨などによって直流回路が何らかの影響を受けて絶縁抵抗値が低下したことで、稼働を止めていたことが予想された。

 そこで、似た状況が再現されている可能性が高い、雨天の日に現地に向かった。

 発電事業者に、その日に現地に点検に向かうことを知らせると、雨天時にPCSが稼働を止めた数日前に、雑草の草刈りをしたということだった。

 これを聞いて、除草作業中に電線を損傷してしまい、それによって絶縁不良が生じた可能性も考えられた。

 雨天時に、現地に到着して、まずPCSを確認した。やはり、PCSには絶縁抵抗値が低下していた記録が残っていた。

 そこでまず、このPCSの直流側の絶縁抵抗値を測定した。すると、ほとんどが100MΩ以上という正常な絶縁抵抗値を示した中で、1回路だけ約0.2MΩという、著しく低い絶縁抵抗値が計測された回路があった(図1)。

図1●直流回路の絶縁抵抗値が約0.2MΩと極端に低かった
図1●直流回路の絶縁抵抗値が約0.2MΩと極端に低かった
(出所:エネテク)
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