トラブル

発見例が増えてきた、「雨が降ると漏電する」太陽光パネル(page 3)

エネテク 第73回

2021/08/19 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 この高圧の太陽光発電所は、結晶シリコン型の太陽光パネルを24枚接続し、1つの直流回路であるストリング(太陽光パネルを接続した単位)を構成している。直流回路の電圧は約800Vあり、絶縁抵抗値は0.4MΩ以上が正常な状況となる。

 次に、この直流回路の開放電圧を測定すると、他の回路と同等の値だった。これによって、電線が損傷して断線している状況にはないことがわかった。除草作業時に電線を損傷してしまった可能性は低くなった。

 念のため、PCSを再起動して電流値を測定した。電流値も他の健全な直流回路と同等の値を示した。

 そこで、直流回路の中を切り分けて、絶縁不良が生じている場所を絞り込んでいった。

 すると、外見はまったく問題のない、ガラスが割れていることもない、電線も損傷していない、目視では不具合が生じていることがわからない、1枚の太陽光パネルの絶縁抵抗値が極端に低いことを発見した。

 この太陽光パネルの絶縁抵抗値は約0.2MΩで、このパネルが直流回路に悪影響を与えていることがわかった(図2)。

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図2●絶縁抵抗値が約0.2MΩと極端に低いパネルを発見
図2●絶縁抵抗値が約0.2MΩと極端に低いパネルを発見
(出所:エネテク)
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