トラブル

発見例が増えてきた、「雨が降ると漏電する」太陽光パネル(page 4)

エネテク 第73回

2021/08/19 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 そこで、この太陽光パネルを切り離し、残りの健全な23枚だけで接続し直した。この直流回路だけ、応急的に1枚少ない構成とした。

 この状態で直流回路の絶縁抵抗値を測定すると、絶縁不良の太陽光パネルを外す前の約0.2MΩから、100MΩ以上に改善した(図3)。

図3●不良のパネルを外して接続すると、直流回路の絶縁抵抗値が100MΩ以上に改善
図3●不良のパネルを外して接続すると、直流回路の絶縁抵抗値が100MΩ以上に改善
(出所:エネテク)
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 この状態で発電を続け、数日間、様子をみてみた。雨天時でも、稼働が停止することはなくなった。

 エネテクの今回の点検従事者によると、これまでストリングの絶縁不良というと、電線の損傷やコネクタの接続不良や劣化が原因であることが多かった。しかし、最近は、今回のように、太陽光パネルに起因する絶縁不良を発見することが増えているという。

 経年劣化に原因を求めることもできるが、雨天時には、一般的に太陽光パネルメーカーが不良と認める、1MΩを下回る絶縁抵抗値を検出している。

 漏電を防ぐのは、電気設備の基本中の基本であり、点検側には発見する責務があるとともに、設備メーカー側にも適切な対応が求められるのではないかとしている。



【エネテクによるトラブル・シューティング】
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