トラブル

続・「マチュピチュ」のような尾根筋の太陽光、発電事業を止めて撤収(page 2)

エネテク 第76回

2021/09/23 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 この太陽光発電所は、低圧配電線に連系している。数区画の発電所が同時に開発され、隣接している。

 このうち1つの発電所が、発電事業を止めることを決定し、設備を撤去することになった。その作業を、エネテクが担当した。

 固定価格買取制度(FIT)に基づく買取期間は、まだ10年以上残っている。しかし、発電事業者や土地などに起因する何らかの事情によって、発電事業を止めて設備を撤去する太陽光発電所は、少ないものの例は出てきている。

 通常の点検用のクルマでは近づけない山道を通って、どのように現地から太陽光発電設備を運び出すのかが問題となった。

 エネテクでは、2つの車両を用意した。

 1つは、四輪駆動の軽トラックだった。通常の点検用の車両よりは、斜面が急で凹凸も大きい山道に向く。車幅が狭く、車長も短いので、つづら折りの細い坂道にも対応できるのではないかと期待した。

 太陽光パネルやPCS、架台や杭基礎など発電設備と資材を荷台に積んで、現地から降ろすのに活躍する。

 もう1つは、ユンボとも称される、小型の油圧ショベルだった。クローラー(無限軌道)で走行するため、今回のような凸凹道での走行には強い。

 アームの上下操作を使えば、杭基礎を引き抜いたり、撤収後の地面を軽く整地できる。山道を走行中に、もし軽トラックが立ち往生しても、前から引っ張るなどして救出できる。

 尾根にある現地までは、順調に山道を登ることができた。現地で設備を分解する作業も、順調に進んだ(図3)。あとは、軽トラックに設備や資材を積み込んで、山のふもとまで運び出すだけとなった。

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図3●発電設備や資材の分解は順調
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図3●発電設備や資材の分解は順調
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図3●発電設備や資材の分解は順調
(出所:エネテク)
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