トラブル

増えてきた出力抑制に関わるトラブル、「パワコン停止が頻発、原因はアリ!」(page 2)

エネテク 第78回

2021/10/22 11:21
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 今回の場合、現地で作業した担当者は、復旧する過程で違和感のようなものがあった。しかし、目の前の作業としては、PCSのリセットですぐに復旧でき、目視点検や電圧などの測定でも異常がなかった。そこで、この後、様子を見ることになった。

 発電事業者に状況と対応を報告した際、これまでに同じような稼働停止があったかどうかを確認した。すると、同じように通信の異常が理由でPCSがすべて稼働を止めたことが複数回あったとのことだった。その際、当時の保守サービス会社からは、「原因は、電波の送受信の状況が悪いこと」と説明されていた。

 こうしたやり取りが繰り返されていたということは、今後も同じようにPCSがすべて稼働を止めることが起こりうる。

 そして、約1カ月後、予想していた通り、エネテクの遠隔監視センターに同じエラーの通報が届いた。再び現地に赴き、PCSを確認すると、前回と同じエラーだった。

 PCSの隣にある、遠隔監視・制御システムの筐体の扉を開けた(図1)。すると、筐体の中で、何か動いている黒いものが見えた。昆虫のアリだった。卵もあった。

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図1●左上付近に、黒いアリと黄色の卵がみえる
図1●左上付近に、黒いアリと黄色の卵がみえる
(出所:エネテク)
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