トラブル

分散型パワコンの半数に異常、遠隔制御の追加で表面化、接続ミスが原因

エネテク 第79回

2021/11/04 05:00
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 このシリーズでは、エネテク(愛知県小牧市)が、太陽光発電所の点検やO&M(運用・保守)サービスを担う中で対応してきたトラブル事例を取り上げている。同社は、2007年に創業した電気設備工事会社で、太陽光発電の施工も多く手掛けてきた。O&Mサービスでは、点検時に原因分析だけでなく、状況によっては、その場で不具合の原因を解消するといったワンストップの対応が特徴となっている。

 出力抑制(出力制御)のためにパワーコンディションナー(PCS)を遠隔制御するシステムを追加する太陽光発電所が増えている中、この遠隔制御に関連するトラブルが増えてきた。

図●小型パワコンの状況を確認する作業のイメージ(今回とは異なる発電所における様子)
図●小型パワコンの状況を確認する作業のイメージ(今回とは異なる発電所における様子)
(出所:日経BP)

 今回、紹介するのは、中国地方で高圧配電線に連系している太陽光発電所の例になる。中国電力ネットワーク管内では、まだ出力抑制は始まっていないが、実施に備えて遠隔制御システムの機能を加えることが推奨されている。

 不具合の起きた太陽光発電所は、出力数十kWの小型PCSを30台以上、導入している。いわゆる分散型と呼ばれる構成となっている。

 遠隔制御システムを導入した途端、異常を示すPCSが出てきた。正常に稼働を続けているPCSは、半分ほどに過ぎなかった。

 この太陽光発電所のO&Mサービスを担当している企業が、出力抑制や遠隔制御システムに不慣れなことから、エネテクに対応を依頼した。

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