堤防決壊でアレイが大破
広島県竹原市では「令和3年7月豪雨」で7月7日から8日にかけて降り続いた豪雨により12時間の降水量が観測史上最大となった。土砂崩れや道路の陥没、河川護岸の崩壊、住宅地への浸水などの被害が発生した。
この時の水害で同市下野町にある太陽光発電所が被災した。この地域を流れる賀茂川が危険水位を超えて住宅地が浸水したほか、西ノ川の堤防が決壊し、川沿いに設置していた太陽光発電所に土石が流れ込んだ。川に近い南端のアレイ(パネルの設置単位)がほぼ大破した(図3、図4、図5)。
被災した発電所のあったエリアは、もともと市が公表したハザードマップでも、浸水リスクが高い地域に入っており、河川に近い太陽光の被災リスクが顕在化した形だ。