まず、送付された遠隔制御システムを接続するだけでは、正常に稼働しない場合がある。
調達したEPC(設計・調達・施工)サービス企業が、遠隔制御システムを正しく作動させるための設定などまで終えてから引き渡すべきだが、パソコンや通信機器のような作業には慣れていない。単に接続しただけで引き渡す場合がある。
この状況で遠隔制御システムが正しく機能しないことがわかった場合、原因を調べて解決できるケースもあるが、解決できずに諦め、もう1社の遠隔制御システムに切り替えるという対応も出てきている。
また、保安の業務を担当している企業の中には、独自に遠隔制御装置を開発して、PCSの外部接点でのオン・オフを制御している場合もある。
この後付け装置を実際に使う場合、ほとんどの太陽光発電所では、電気主任技術者が操作を担当し、九州電力送配電による出力抑制の指示に従って制御している。
しかし、中には、電気主任技術者が、この業務を断る場合がある。