トラブル

小容量パワコンがネコの糞尿で故障、暖をとるため「井戸端会議」!?

エネテク 第96回

2022/07/07 07:07
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 このシリーズでは、エネテク(愛知県小牧市)が、太陽光発電所の点検やO&M(運用・保守)サービスを担う中で対応してきたトラブル事例を取り上げている。同社は、2007年に創業した電気設備工事会社で、太陽光発電の施工も多く担当してきた。O&Mサービスでは、点検時に原因分析だけでなく、状況によっては、その場で不具合の原因を解消するといったワンストップの対応が特徴となっている。

 前回、太陽光発電所に侵入していることが多い動物の1つとしてネコを紹介した。点検中に出会うだけでなく、ネコの方から点検担当者に近づいてきた例も取り上げた。

 ネコが好む場所の1つに、パワーコンディショナー(PCS)の近くがある。暖かい場所だからと思われ、大容量PCSを支えているコンクリート基礎の上に寝そべっていることもある。

 小容量のPCSの場合、このように暖をとりに来たネコによるトラブルが生じた例がある。

 冬の寒い時期になると、とくに寒冷地の太陽光発電所において、野良猫が小容量のPCSの上に集まっていることがある。

 エネテクの点検担当者によると、その光景は、まるで人間が炬燵を囲んで座っているようで、PCSで暖まりながら井戸端会議でもしているように見えるという。

 ただ集まって暖まっているだけなら害は少ないが、困るのはPCSの上で糞尿をし始めることである。

 小容量のPCSは、筐体が最小限で入出力の端子が露出していることがある。このような機種では、ネコに排泄物をかけられてしまうと、電気的な故障につながる恐れがある。

 しかし、多くの場合、ネコの糞尿が原因で小容量のPCSが故障してしまっても、その原因は推測にとどまる。故障した場所の周辺に排泄物が残っていることが少ないためである。

 ところが、ネコのフンがそのまま残っていて、暖をとりに小容量PCSの上に集まって座っていたネコの糞尿が故障の理由と断定できた例もある(図1)。これは、とても珍しい例ではないかとしている。

図1●小容量PCSの上に残っていたネコのフン
図1●小容量PCSの上に残っていたネコのフン
(出所:エネテク)
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