トラブル

セカンダリー調査中に「アライグマ」と遭遇、法面を崩した巣穴の主?

エネテク 第98回

2022/08/04 18:33
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 このシリーズでは、エネテク(愛知県小牧市)が、太陽光発電所の点検やO&M(運用・保守)サービスを担う中で対応してきたトラブル事例を取り上げている。同社は、2007年に創業した電気設備工事会社で、太陽光発電の施工も多く担当してきた。O&Mサービスでは、点検時に原因分析だけでなく、状況によっては、その場で不具合の原因を解消するといったワンストップの対応が特徴となっている。

 太陽光発電所に侵入することがある動物として、ネコと子供のイノシシの例を4回続けて紹介してきた。今回も、姿はネコなどと同じようにかわいらしいものの、太陽光発電設備を損壊させるリスクの高い動物の例を紹介する。

 北関東にある高圧配電線に連系している太陽光発電所から、リニューアル工事を受注した。安定的に稼働する発電所を売買する、いわゆるセカンダリー市場での売却に備えるのが目的だった。

 中古住宅の売却前のリフォームと同じように、太陽光発電所の状態を初期の状態に近づけたり、発電ロスにつながっている設備を補修・交換することなどによって、セカンダリー市場における評価額を少しでも上げるのが狙いで、最近はこのようなリニューアル工事の引き合いや受注も増えているという。

 工事の計画を立案するために、エネテクの担当者が現地を調査していると、なにか小さな動物が歩いていることに気づいた。

 ちらっと見えた姿から、タヌキではないかと予想した。

 しかし、その小さな動物は、エネテクの担当者がいる方へだんだんと近づいてきた。タヌキの場合、人の姿を見かけると逃げる習性がある。そこで、タヌキではないことがわかった。

 だんだんと近づいてきたので、姿が良く見えるようになってきた(図1)。

図1●アライグマだった。姿はかわいらしいが凶暴な行動で知られる
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図1●アライグマだった。姿はかわいらしいが凶暴な行動で知られる
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図1●アライグマだった。姿はかわいらしいが凶暴な行動で知られる
(出所:エネテク)

 しっぽも良く見えるようになり、長くて細く、縞模様のあることがわかった。タヌキのしっぽは太くてふさふさしている。色は縞々ではない。

 よくよく観察すると、アライグマであることがわかった。

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