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パンデミック乗り越え、2020年も拡大した企業の再エネ調達(page 4)

最大需要家はアマゾンで5.1GW、主流は太陽光

2021/02/08 05:00
Junko Movellan=ジャーナリスト
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全体の7割が太陽光

 ハリス氏によると、2020年に世界の企業でPPA締結された20.1GWのうち16.4GW、全体の70%以上は太陽光発電が占めたという。 米国で見てみると、契約された11.9GWのうち9.9GW、なんと全体の83%を太陽光発電が占めた。

 ちなみに、2020年に最大規模のPPAを結んだのは7位にランキングされたAT&Tで、調達量は650MWとなっている。 「サムソン・ソーラー・エネルギー・センター」と呼ばれる米国で最大規模となる1.31GW(1310MW)もの巨大な太陽光発電所(テキサス州)から、クリーンエネルギーを調達する(図3)。

図3●2020年世界最大規模のクリーンエネルギー調達契約をした米大手テレコムAT&T
(出所:AT&T)
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 これまでのところ、クリーンエネルギーの調達では、太陽光発電が市場を独占しているが、その傾向は近い将来も続くのだろうか? 「今後も企業にとって太陽光発電はより好ましい(クリーンエネルギー)テクノロジーになると予測しています。 理由の1つは、企業にクリーンエネルギーの調達ノウハウが蓄積され始めており、(太陽光発電の出力が高まる)日中のピーク電力価格をより有効に活用したいと考えているためです。さらに、新設発電開発プロジェクトの中で、太陽光は最も競争力が高いエネルギーでもあるからです」と、ハリス氏は分析する。

 さらに、今年のクリーンエネルギー調達について、ハリス氏は、パンデミックと米国の政治情勢の確実性が高まってきたことで、2021年には企業によるPPA締結が回復すると予想している。

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