新設電源の半分は「太陽光」
2022年1月に発表された米国エネルギー省(DOE)・エネルギー情報局(EIA)の最新のデータによると、2022年には46.1GWの発電所が新たに稼働する予定になっている。そのうち太陽光発電所は、実に全体の約半分を占める。
EIAは、既設および計画されている発電所ユニットの現況を監視・調査し、毎月、「月間詳細目録報告書(Monthly Electric Generator Inventory)」と題したレポートで公表している。調査対象は、合計出力1MW- AC(交流・連系出力ベース)以上の容量を持つ発電所になる。EIAは、開発者と発電所の所有者に対し、今後5年間に稼働予定の発電所について運転開始日などの情報提供を依頼している。報告書では、こうして把握した稼働日に基づいて、発電所の開発状況を分析している。
1月26日に発表された最新の「月間詳細目録報告書」は、2021年11月までに稼働した発電所と、2021年12月以降に稼働予定の発電所のデータが含まれており、それを基に筆者が分析した(図1)。
2022年に稼働予定の「46.1GWの発電所」について、その内訳を詳しくみると、太陽光のシェアが最も大きく46%と約半分に達する。これに続くのは、天然ガス火力でシェア24%と太陽光のほぼ半分。続いて、風力16%、蓄電池12%と続いている。