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加州に続きテキサスでも電力不足、異常気象で大停電(page 2)

脆弱な電力網が露呈、信頼性に疑問符

2021/02/24 15:00
Junko Movellan=ジャーナリスト
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エネルギー“大国”で電力不足

 さらに今年2月中旬、今度は記録的な寒波の影響によりテキサス州で400万世帯以上もの広い地域が停電に陥った。氷点下で寒さが厳しくなり、暖房利用などの電力需要が急激に増加したところに、基幹エネルギーである天然ガスパイプラインや風力発電設備が凍結し、電力供給が減少したことが原因とされている。

 つまり、需要が増加するなかで、エネルギーの供給量が下がってしまったわけだ。

 テキサス州知事は風力発電が停電の原因だと非難した。

 テキサス州と言えば石油産業で有名だ。米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)によると、2019年同州の天然ガス生産量は米国全体の25%、原油生産は同41%も占める。実は、同州は原油、天然ガスだけではなく、なんと風力発電でも全米をリードしている。EIAによると昨年8月時点で、同州には累積29.1GWもの風力が設置されている。これは2位のアイオワ州の約3倍で、群を抜く風力ナンバーワン州となっている(図1)。

図1●米国における稼働済み・稼働計画中の風力発電・州別ランキング(青緑:2020年8月までに稼働済み、深緑:2020年9月から11月までに稼働計画、緑:2020年12月に稼働計画)
(出所:EIA)
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