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加州に続きテキサスでも電力不足、異常気象で大停電(page 3)

脆弱な電力網が露呈、信頼性に疑問符

2021/02/24 15:00
Junko Movellan=ジャーナリスト
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最大の責任は火力の出力低下

 テキサス州の電力系統を管理するテキサス州電気信頼性評議会(ERCOT)が2月16日に行った会見によると、大寒波による影響で、停止を余儀なくされた発電所の出力規模は合計45GWに上った。そのうち15GWは風力発電で、残りの30GWは天然ガスと石炭による火力発電だった。つまり、失われた風力の発電能力も小さくないが、天然ガスと石炭火力はその2倍と、問題視された風力よりも電力供給不足への責任度合いは大きいといえる。ちなみに、2月14日午後6時に記録した需要ピークは69GWを超えた。

 ERCOTの2021年1月の電源別・電力供給比率を見てみると、天然ガス33%、風力25%、石炭22%、原子力12%となっている。風力の比率は他州と比べると高いものの、化石燃料の比率が断然高い(図2)。

図2●2021年1月におけるテキサス州の電源別電力供給(青色:天然ガス、緑色:風力、灰色:石炭、紺色:原子力、黄色:太陽光)
(出所:ERCOT)
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 風力の発電量が相対的に高いが、太陽光発電もすでに2%を占めている。実際、テキサス州は、太陽光発電の導入量で、カリフォルニア州に続き全米2位なのである。

 米国太陽エネルギー産業協会 (SEIA)によると、2020年第3四半期末において米国全土で累積88.9GWの太陽光発電が導入された。このうちカリフォルニア州で29GW、第2位のテキサスは6.8GWが導入済みである。

 厳冬で風力設備の停止が続発した中、太陽光発電は電力を供給し続けた。

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