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加州に続きテキサスでも電力不足、異常気象で大停電(page 5)

脆弱な電力網が露呈、信頼性に疑問符

2021/02/24 15:00
Junko Movellan=ジャーナリスト
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両州の相違点と共通点

 カリフォルニア州とテキサス州は、いずれも経済と再エネ導入で米国をリードする存在だが、電力インフラでは、全く異なる点が2つある。

 1つ目は、テキサス州は電力小売市場を全面的に自由化しているが、カリフォルニア州ではまだ一部規制されている。2つ目は、テキサス州の電力網は、同州だけに隔離されていることだ。カリフォルニア州はCAISO、テキサス州はERCOTが電力系統運営機能を担っている。CAISOの電力網は、カリフォルニア州に隣接した州にも繋がっていて、一時的な供給不足の場合、近隣の州から電力を調達できる。実際、10GWもの電力を融通することが可能だ。一方ERCOTは、近隣の州と繋がっていないため、同州内で電力不足に見舞われた場合、外へ助けを求めることができない。

 一方で、エネルギー面で共通している点もある。昨年から今年、両州の電力系統運営機関が、異常気象の予測・計画に失敗し、期せずして同じ教訓を共有することになったこと。 さらに、カリフォルニア州は送電網の更新、テキサス州は凍結防止措置を含む発電設備の耐候性強化を怠り、信頼できる電力供給のインフラが整っていないという点である。両州ともに、電力網の信頼性が損なわれたと言える段階まで、事態は悪化している。

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