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「自動切り替え」「非営利」を背景にコミュニティに再投資(page 2)

カリフォルニア州「地域新電力」成功の秘密(前半)

2022/05/02 05:00
Junko Movellan=ジャーナリスト
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CCAへ「自動切り替え」

 カリフォルニア州でCCAの設立・運営の支援とCCAを促進する法律・規制改善に取り組むカリフォルニアCCA協会(CALCCA)によると、2010年に同州で最初のCCAが事業を開始して以来、現在、州内で24のCCAが運営されており、200以上の市と郡で、同州の人口の27%に当たる1100万人以上の需要家に電力を提供している。株式上場している3つの大手電力会社から、27%もの顧客を獲得したのは大きな成果であろう。ちなみに、カリフォルニア州の大手電力会社は米国内でも最大規模である。

 そんな巨大電力会社から、いかにして地方自治体主導のCCAがシェアを獲得したのだろうか?(図2

図2●現在、カリフォルニア州で活動する24のCCA
図2●現在、カリフォルニア州で活動する24のCCA
(出所:CALCCA)
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 その理由の1つが「オプト・アウト」と呼ばれるCCAのメカニズムである。これは、地方自治体の CCA運営が決まると、その地域の全ての電力需要家(家庭、ビジネス、公共用)が、今まで電力を購入してきた地域独占の電力会社からCCAに自動的に切り替わる仕組みだ。

 つまり、電力需要家にとってCCAが、電力供給者としてデフォルト(初期設定)になる。そのままCCAとの契約を続けず、電力需要家が元の大手電力会社に戻ることを「オプト・アウト」と呼ぶ。

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