特集

2019年の世界太陽電池市場、シェアトップ5社は?(page 4)

出荷量は前年比39%増、「単結晶」が主流に

2020/05/25 05:00
Junko Movellan=ジャーナリスト
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新型コロナの影響は?

 太陽光発電産業の川上から川下まで全ての分野において深い専門知識を持つミンツ氏に、新型コロナウイルス(COVID-19)が与える2020年の業界における見解を尋ねた。

 「COVID-19は、全体のサプライチェーンと流通を大きくディスラプト(混乱)させます。実際に何が起こるのか、答えは誰も知りません。これは、ウイルスがまだそこにあるのに、私たちはビジネスを世界的に再開し始めました。ワクチン、検査、治療が見つかるまで、また近い将来に、シャットダウン(閉鎖)が起こるかもしれません」

 「もともと太陽光発電産業は、ディスラプション に弱い面があります。それは主に業界のバリューチェーンが中国に置かれているからです。中国は2019年に世界の太陽電池出荷量の63%も占めました。2019年には、ヨーロッパ、米国、日本、そしてインドにおいて需要が高まりましたが、中国と東南アジア以外の国は(自国の太陽電池需要を)輸入に頼らざるを得ません。これがこの産業の持つ、もろさの根本なのです」

 「2020年から2022年にかけての予測に関して、太陽光発電産業の需要と供給は、政府のCOVID-19パンデミック(爆発的な流行)対応に大きく左右されます。パンデミックがまた再発すれば、政府は、製造業や建設業をシャットダウンしなければならないかもしれません。この先2、3年、太陽光発電産業は、通常の経済理論や過去の業界の常識が全く通用しない、スタート・ストップの状況にさらされるかもしれません。したがって、今後2、3年は、どんな予測も信頼度が高いとはいえないでしょう」

図4●新型コロナウイルスによる今後の影響を予測するのは難しい
(出所:ジョンズ・ホプキンズ大学のシステム科学工学センター)
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