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太陽光パネルで用水路を覆う「ソーラーカナル」構想、全長で13GW(page 2)

加州研究者が発表、温暖化対策のほか、節水、土地保護、大気質改善の効果も

2021/06/07 22:00
Junko Movellan=ジャーナリスト
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井戸が枯渇した地域も

 カリフォルニア州では、何年にもわたり深刻な干ばつが続いており、多くの場所で地下水が過剰に汲み上げられ、井戸を枯渇させてしまった。

 同州は干ばつによる水不足に対して、農場、都市、野生生物、生態系への信頼できる供給を維持しながら、地下水の汲み上げを減らすことを既に義務化しており、さらに、 広範な気候変動イニシアチブの一環として、2020 年 10 月、ギャビン・ニューサムカリフォルニア知事はカリフォルニア天然資源庁に、2030 年までに陸域と沿岸水域の 水資源を30% を節水する取り組みを先導するようした。

 マッククイン博士によると、カリフォルニア州の 4000 マイルの運河すべてを太陽光 パネルで覆うと、蒸発を減らし、年間 650 億ガロン(約2460億ℓ)以上の水を節約できるという研究結果が出ているという。 これにより節水できる水の量は、5万 エーカー(約202km2)の農地を灌漑、または、200 万人以上の住宅の水需要を満たすのに十分な量に匹敵すると推測される(図2)(図3)。

図2●世界最大規模の約 4000 マイル(約6400km)に渡るカリフォルニア州の運河ネットワークの地図
(出所:論文より)
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図3●カリフォルニア州の運河ネットワークの一部
(出所:California Department of Water Resources)
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