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世界最大「太陽光+蓄電池」プロジェクト、契約単価「2セント/kWh」切る(page 3)

200MWのメガソーラーに400MWhの蓄電池を併設

2019/07/11 05:00
Junko Movellan=ジャーナリスト
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「2045年・再エネ100%」

 今年4月にロサンゼルス市のエリック・ガルセッティ市長は同市のサステイナビリティ(持続可能性)を高めるため、「グリーン・ニュー・ディール」を発表した。そこには、LADWPがまず「2025年までに電力需要の55%を再生可能エネルギーで供給する」、その先、この目標は「2036年までに80%」「2045年までに100%」と意欲的な数値が設定されている。

 ちなみに、同市が属するカリフォルニア州も州レベルの再エネ・ポートフォリオ基準(Renewable Portfolio Standard:RPS)を持っている。RPS法は州が全ての電気事業者または電力小売事業者に対して、電力販売量の一定割合を再エネ電源から供給することを義務付ける 法律である。

 同州は、連邦政府のパリ協定離脱決定後の2018年に、「クリーンエネルギーへの100%転換」を実現するために、同州の電気事業者に対し、「2030年までに電力販売量の50%を再エネから調達すること」、さらに「2045年までに電力販売量の100%をカーボンフリー電源で調達すること」を新たに義務付けた。

 ロサンゼルス市の「2045年までに再エネ100%」を達成するために、太陽光発電の導入を大幅に拡大すると予想されている。「エランド・ソーラープラス蓄電池センター」はこの目標達成に重要な役割を担っており、バーナー氏によると、このプロジェクトが稼働を開始すると、LADWPの電力需要の7.1%を満たすと予想されているという。

 「エランド・ソーラープラス蓄電池センター」の発表が終わると、議会委員の一人が、「7年前、(LADWPの)最初の大規模太陽光発電所をネバダ州に導入した時、PPA価格はkWhあたり9.10セントだったが、(今回は)2セント/kWhを下回っている。テクノロジーの進歩の速さには驚くばかりだ」と語った。

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