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米電力、調整力に世界最大級の蓄電池、ガス火力2基を閉鎖へ(page 2)

2030年までに11GW超のメガソーラーを導入

2021/08/09 18:00
Junko Movellan=ジャーナリスト
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電力系統の調整力を脱炭化

 電力貯蔵システムは、蓄電池モジュールとパワーコンディショナー(電力変換装置)、変圧器、制御システムなどを収納した132個のコンテナで構成されている。各コンテナには400もの蓄電池モジュールが搭載され、その重さは約38t、長さは約36フィート、高さと幅は11フィートとなっている。

 「マンティー」プロジェクトは変動する太陽光発電に対応する調整力を脱炭素化することにもなる。巨大な電力貯蔵システムから電力を供給することにより、FP&Lは、電力需要のピーク時などに調整力として待機している火力発電所を稼働させずにすみ、化石燃料の使用を回避し、さらにCO2 排出量を削減できる。実際、FP&Lは、このプロジェクトにより、1970年代に建設された2基の天然ガス火力発電所を閉鎖し、クリーンな再エネ電力に置き換える予定としている。

 このプロジェクトは今年後期には稼働する予定である。

 実は、同社は既に、2018年に当時米国で最大規模の太陽光に併設した電力貯蔵システム「バブコック・ランチ・蓄電池システム」を稼働させた。このプロジェクトは、フロリダ州で既に稼働していた「バブコック・ランチ・ソーラー・エネルギー・センター」と呼ばれるメガソーラーに、10MWの蓄電池システムを併設したものだ(図2)。

図2●FP&Lのメガソーラーに併設された蓄電池システム
図2●FP&Lのメガソーラーに併設された蓄電池システム
(出所:Florida Power&Light Company)
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