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「屋根一体太陽光」で7MW、グーグル本社で自家消費

商業施設向けBIPV市場を活性化できるか?

2022/08/04 16:00
Junko Movellan=ジャーナリスト
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屋根を覆う「竜のうろこ」

 今年5月に米IT大手グーグルは、カリフォルニア州北部に、「ベイビュー」と呼ばれる新キャンパスを完成し、オープンした。このベイビューキャンパスは、最新のスマートなオール電化設備を導入した建物で、再生可能エネルギーの増大など変動する電力供給に合わせてエネルギー需要を柔軟に調整できるようになっている。北米で最大規模の地中熱利用システムを導入しているだけでなく、屋根には、ユニークな建材型一体型太陽光パネル(BIPV)が敷き詰められている(図1)。

図1●グーグルの新キャンパスの屋根に敷き詰められた太陽光パネル
図1●グーグルの新キャンパスの屋根に敷き詰められた太陽光パネル
(出所: Google)
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 このBIPVは、「ドラゴンスケール」と呼ばれ、これは「竜の鱗(うろこ)」を意味する。実際、ドラゴンスケール・ソーラーの外観は、平らで長方形といった従来のBIPVとは、見かけがかなり異なっている(図2)。

図2●「ドラゴンスケール」と呼ばれ、「竜のうろこ」のようなBIPV
図2●「ドラゴンスケール」と呼ばれ、「竜のうろこ」のようなBIPV
(出所: Google)
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 同社によると、ベイビューキャンパスの屋根は、9万枚からなるドラゴンスケール・ソーラーで構成されており、最大で出力約7MWの電力を発電できる。これは、新キャンパスの電力需要の40%、またはカリフォルニア州の平均的な住宅で約 1800 世帯もの電力消費に匹敵するという。

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