特集

米最大・250MWのエネルギー貯蔵プロジェクト、加州で動き出す

「カーボンフリー系統」目指し、天然ガス火力を代替ヘ

2020/08/10 12:25
Junko Movellan=ジャーナリスト
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 米カリフォルニア州の独立系統運営機関(CAISO)は、先月中旬に全米で最大規模のエネルギー貯蔵設備が電力系統に接続されたと発表した。

 このプロジェクトは、「ゲイトウェイ・エネルギー貯蔵プロジェクト」と呼ばれ、接続された出力規模は、プロジェクトの一部にあたる62.5MWであり、NECエネルギーソリューションズのリチウムイオン蓄電池を活用している。このプロジェクトの全てが完成した時には、その出力規模は、250MWまで拡大し、放電時間4時間で1000MWhの電力容量を供給することになっている(図1)。

図1●現在米国最大のエネルギー貯蔵プロジェクトにはNEC製のリチウムイオン電池が使用された
(出所:NEC Energy Solutions)
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 ちなみに、発送電分離が行われているカリフォルニア州では、送電系統の運用は電力会社ではなく独立した非営利組織であるCAISOが担っていて、同機関は、同州の約 8 割および隣のネバダ州の一部地域の系統運用も担当している。

 CAISOの社長兼最高経営責任者(CEO)を務めるスティーブ・バーベリッチ氏は、この開発は、同機関の貯蔵における「ターニングポイント(転機)」と、語っている。

 現在、CAISOには累積216MWを超えるエネルギー貯蔵設備が接続され、運用されている。同機関によると、現在計画されている全てのプロジェクトが、今後、接続されると、その規模は今年末までに923MWに達するという。

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