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太陽光への出力抑制率が12%に、季節を超えた貯蔵に期待(page 3)

「揚水式水力」が長周期のエネルギー貯蔵として再評価(後半)

2020/09/17 17:00
Junko Movellan=ジャーナリスト
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春の太陽光発電を夏に活用!?

 カリフォルニア州の気候とクリーンエネルギー 目標達成に向け長周期エネルギー貯蔵テクノロジーを支援するカリフォルニア長周期エネルギー貯蔵協会(LDESAC) でエグゼクティブ・ディレクターを務めるジュリア・プロチニック氏は、「これから(再エネのような)変動型エネルギーを統合させ、需要のシフトを促すために、もっとより長い周期の貯蔵が必要になります。 季節的な周期(の貯蔵として)は揚水と液化空気貯蔵が特にあげられます」と、語った。

 プロチニック氏が意味する「季節的な周期」とは、暖房や冷房の需要が少ない春などに出力抑制の対象になる太陽光発電の豊富な電力を貯蔵しておき、需要の大きくなる夏に放電するということだ。

 2015年からのカリフォルニア州の月別電力需要を見てみると、最も電力需要が高いのは8月で、次にその前後の7月と9月が高くなっている。さらに、電力需要が最も低いのは2月か11月ごろになっている(図2)。

図2●カリフォルニア州の月別電力需要量推移(GWh)
(出所:US Energy Information Administration data)
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 カリフォルニア州の月別電力需要と太陽光発電の出力抑制率を一緒にしてみると以下の図になる。今年4月の太陽光発電の出力抑制率はなんと12%と過去で一番高くなっている。次は今年1月と昨年5月の8%となっている(図3)。

図3●カリフォルニア州月別電力需要と太陽光出力抑制率
(出所:US Energy Information Administration data、CAISO)
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