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太陽光への出力抑制率が12%に、季節を超えた貯蔵に期待(page 4)

「揚水式水力」が長周期のエネルギー貯蔵として再評価(後半)

2020/09/17 17:00
Junko Movellan=ジャーナリスト
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出力抑制量が1年で43%増

 カリフォルニア州では、太陽光発電導入拡大に伴い、太陽光発電に対する出力抑制の増大が問題となっている。同州の送電系統を管理するカリフォルニア独立系統運用機関(CAISO)のデータによると、今年4月に計31万8444MWhの太陽光と風力発電からの電力が出力抑制された。計31万8444MWhの内訳はほとんどが太陽光発電である。昨年再エネ出力抑制が最も多かったのは5月で、その量は計23万3195MWh。1年で出力抑制量がなんと43%も増加している。再エネ目標に向け太陽光発電の導入を拡大すると同時に、年々出力抑制量も増えているのだ(図4)。

図4●CAISOにおける月別太陽光発電と風力の出力抑制量(MWh)(2014年5月から2020年9月5日時点)
(出所:CAISO)
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 今後GHG排出フリー電源システム形成に達成するために、太陽光発電の季節的な出力抑制を避け、1年を通して太陽光発電の利用を最大化するためには、大規模な長周期エネルギー貯蔵がより重要になってくるだろう。

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